asinh(x) の導関数 - 証明と説明

証明

まず、y=asinh(x) と定義します。定義により、逆双曲線正弦関数は次の意味を持ちます:

x=sinh(y)

ここで、sinh(y)=eyey2 です。

asinh(x) の導関数を求めるために、まず x=sinh(y)x に関して暗黙的に微分します:

1=cosh(y)dydx

ここで、cosh(y) は双曲線余弦関数であり、次のように定義されます:

cosh(y)=ey+ey2

dydx を整理すると、次のようになります:

dydx=1cosh(y)

次に、cosh(y)x の関数として表す必要があります。恒等式 cosh2(y)sinh2(y)=1 を使用すると:

cosh2(y)=1+sinh2(y)

sinh(y)=x なので、次のようになります:

cosh2(y)=1+x2

したがって、cosh(y)=1+x2 です。これを dydx の式に代入すると:

dydx=11+x2

したがって、asinh(x) の導関数は次のようになります:

ddxasinh(x)=11+x2

説明

この導関数を理解するために、まず asinh(x) が逆双曲線正弦関数であることを認識します。これは、もし y=asinh(x) ならば、x=sinh(y) という意味です。双曲線正弦関数 sinh(y)eyey2 と定義されます。

asinh(x) の導関数を求めるために、方程式 x=sinh(y)x に関して暗黙的に微分します。両辺を微分すると、1=cosh(y)dydx となり、ここで cosh(y)双曲線余弦関数 であり、ey+ey2 と定義されます。

dydx を求めると、dydx=1cosh(y) となります。次に、cosh(y)x の関数として表す必要があります。恒等式 cosh2(y)sinh2(y)=1 を使用して、sinh(y)=x を代入すると、cosh2(y)=1+x2 となります。これは cosh(y)=1+x2 という意味です。

cosh(y)=1+x2dydx の式に代入すると、dydx=11+x2 となります。したがって、asinh(x)x に関する導関数は 11+x2 です。

Q.E.D.