証明
まず、 と定義します。定義により、逆双曲線正弦関数は次の意味を持ちます:
ここで、 です。
の導関数を求めるために、まず を に関して暗黙的に微分します:
ここで、 は双曲線余弦関数であり、次のように定義されます:
を整理すると、次のようになります:
次に、 を の関数として表す必要があります。恒等式 を使用すると:
なので、次のようになります:
したがって、 です。これを の式に代入すると:
したがって、 の導関数は次のようになります:
説明
この導関数を理解するために、まず が逆双曲線正弦関数であることを認識します。これは、もし ならば、 という意味です。双曲線正弦関数 は と定義されます。
の導関数を求めるために、方程式 を に関して暗黙的に微分します。両辺を微分すると、 となり、ここで は 双曲線余弦関数 であり、 と定義されます。
を求めると、 となります。次に、 を の関数として表す必要があります。恒等式 を使用して、 を代入すると、 となります。これは という意味です。
を の式に代入すると、 となります。したがって、 の に関する導関数は です。
Q.E.D.